超初心者向け作曲講座(俺流)その4

その4ではメロディ作りのやり方を説明したいと思います。これで3要素のリズム・メロディー・ハーモニーが一応作れるようになって、簡単な曲のようなものが出来るようになります。

一応前回までの内容も確認しておいてくださいね。


多分、多分なんですけど私のメロディーの作り方はジャズ寄りの方法論のような気がします。ジャズをちゃんと勉強したわけではないので多分なのですが。

学生時代に吹奏楽部でクラリネットを吹いていて当時はクラシック寄りの演奏をしていましたが高校2年生頃からジャズを聴くようになりました。そんな中で自分もジャズの演奏、特にアドリブで演奏できるようになりたいと思って、それらしい教則本とかを買ってちょっとだけ勉強したことがありました。結局のところ楽器演奏の技術が伴わずまともなアドリブ演奏はできるようになりませんでしたが、そのときのやり方が今役にたっていると思います。

【まずは一つの音から】

まずは簡単に理論的な話です。勉強はしない方向性なのでさらっと聞いて下さい。コード進行は前回前々回で説明しました。そこにメロディーを作るという作業になりますが、実はそれぞれのコードにはメロディーとして使える音と使えない音があります。違和感がある音と違和感がない音と言った方が正しいかもしれません。

ピアノの鍵盤を思い浮かべてもらうと分かりますが、ドから始まってド♯・レ・レ♯・ミという順に、ドから次のドまで12個の音があります。基本的にはこの12個の音を組み合わせてメロディーを組み立てていくことになります。

その12個の音の中に先程言った違和感がある音違和感が無い音があるのですが、理論が分かる人はコードネームを見ただけでこの12個の音の中から違和感のある音を除外することが出来ます。だいたいは5個ぐらい除外して7個ぐらいの中で組み立てるようにしますし、さらにはその7個の中でも積極的に使う音とそうでない音を分けることも出来ます。そうやって違和感が少ない伴奏にフィットしたメロディーを作るわけです。

ただ、ここでは勉強しないで気軽にやっていく方針なので、このコードだったらこのスケール(音階)を使うみたいな話はなるべくしないでいきます。でも一つだけ。その2で【これだけは覚えておいて】と書いたところです。

 

ドレミファソラシド

CDEFGABC

 

これです。それぞれの音の呼び方です。これを思い出して下さい。そして自分が作ったコード進行を見て下さい。どういうコード進行にしたかは分かりませんが、コードネームが書かれていますね。EmとかAmとかCとかBdimとか。

何度も言っていますが理論が分かる人は、Emが何の音の組み合わせで出来ているかを勉強して覚えていますし、Emだったら12個の音のうち違和感がない音はこれとこれ、というふうに選び出すことが出来ます。でも理論が分からなくてもドレミファソラシド=CDEFGABCということだけ覚えていれば、少なくとも違和感がない音を一つは確実に選ぶことが出来ます。それはEmのEの部分です。AmのA、CのC、BdimのB、最初の一文字です。

EmのE、ではEとは何かというとドレミでいうとミですね。EmのところでE(ミ)のメロディーは違和感がないということです。AmではA(ラ)は違和感がありません。

【一音だけでメロディーを作ってみる】

これでコード進行に違和感のない一音を選ぶことが出来るようになりました。とりあえずこれでメロディーを作ってみましょう。前回まででギター・ベース・ドラムの8小節の曲のようなものを作っていると思いますが、そこにメロディーを追加します。

GarageBandの楽器選択画面でKeyboardを選びましょう。

そうすると、鍵盤がでてきますね。こんな感じです。

C3とかC4と書いてあるところがC=ドです。白い鍵盤を右に進むとドレミアファソラシド=CDEFGABCとなります。黒いのはCの右上がC#(シャープ)ですがそれと同時にDの左上ともいえます。その場合D♭(フラット)と呼びます。どちらも同じ音です。

再生ボタンを押すと自分が作ったコード進行の曲が流れますので、そのタイミングに合わせてEmならE(ミ)、AmならA(ラ)を押してみましょう。ハーモニー的には違和感がないと思います。それでは後ろの演奏のリズムに合わせてラップのような感じで同じ音をリズム良く鳴らしてみましょう。

あぁこれは完全にメロディーですね。ラップもそうだし、普通の曲でも同じ音を連続して鳴らすメロディーもありますよね。それが既に出来ています。一つの音でもリズムに合わせて演奏するだけでメロディーとして認識されるようになります。簡単ですね。連続して鳴らしたり、伸ばしたり、あえて音を鳴らさない個所を作ってみたり、色々やってみましょう。いい感じだなと思えば録音してみてもいいと思いますよ。

【二つ目以降の音】

これでメロディーが出来たと言えば出来たのですが、同じ音ばかりだと飽きてしまうのでやっぱり色んな音を入れたメロディーを作りたいと思うでしょう。やり方は簡単です。入れてみればいいのです。さっきは一音だけでリズムの変化をつけるだけのメロディーを作りましたが、今度は2音にしましょう。二つ目の音はなんでも良いです。12個の音の中から適当に選んでください。その二つの音をまたリズムに変化をつけたりして演奏してみましょう。コード進行でコードが変わるタイミングでまた別の二つの音に切り替えるということになります。画面上のキーボードを演奏する為の練習だと思ってしばらく繰り返してみて下さい。

上で12個の音の中には違和感があるものとないものがあると書きました。なので選んだ音によっては違和感を感じるかもしれません。色んな音を試してみましょう。「これは違和感がある・ない」というのを感じながらやっていきましょう。それが出来たら3つ4つと増やしていきましょう。そのうち画面上のキーボードでは大変になってくると思いますが、そんなことを繰り返していればコード進行によって違和感を感じる音と感じない音という感覚が分かってくると思います。

これが音感というやつですが、これには個人差があります。12個全部OKだと思う人もいるかもしれません。あるいは、長く伸ばすのはNGだけど短ければOKとかOKとOKに挟めば使えるとか。いろいろ感じるところはあると思います。多少違和感があったりする方が全体的に面白い感じになることもありますし、違和感がある音は絶対だめということもないので、自分の感覚を信じて組み合わせてみましょう。それは、これまの人生で聴いてきた音楽の種類に影響される部分が大きいと思います。

 

ちなみに、理論を勉強はしたくないけどもっと簡単に使える音が知りたいという場合は、iReal Proを使いましょう。

使い方はこちら

iReal Pro

 

まあでも、せっかく理論を勉強せずに感覚で作ろうというのだから自分の感覚を信じて音を選べばいいと思います。

使える音は分かったけどそれをどうやって組み合わせるのか。「センス」という言葉で片付けられてしまうかもしれませんが、「センス」というものもこれまで聴いてきた音楽の影響を受けていると思います。そして余程の天才でもない限りそこからは逃れられないと思います。

初回で音楽の聴き方みたいなことを書きましたが、ここでもう一度音楽を聴きましょう。そしてメロディーが音と音をどういうふうに組み合わされて出来ているのかを聴きとりましょう。音程が上がる下がる、音が連続する、休むとかそういう組み合わせです。それらを完全にコピーすると「パクリ」と言われてしまいますが、構造を真似する分にはおそらくパクリだとは言われないと思います。

【まとめ】

簡単な理論でいうとコードに対して違和感がある・ない音がありますが、もっと高度な理論では組み合わせ次第でOKだったりするものもあります。そこは勉強すれば分かりますが、勉強しなくても実際に音を出してみて自分の耳で判断すればいいと思います。そして、少ない音でリズムの変化をつけていく方法から始めて少しずつ音を増やしていくと初心者でもメロディーを作りやすいのではないかと思います。また、既存の音楽をしっかり分析して「センス」を養っていくことも重要だと思います。

 

とりあえずこの8小節を繰り返し再生して、このコード進行に対して色々なメロディーを作れるようになればOKです。一つのコード進行に対して作れるメロディーは一つではありません。組み合わせは無数にあります。それが出来たら別のコード進行のトラックを新たに作って、同じように少しずつメロディーを作る練習をしてみましょう。

そこまでいけば次の段階に進みます。それはまた次回。

以上です。